事業の特徴
廿日市市では平成元年より「音楽を通して平和を」という趣旨のもとに「はつかいち平和コンサート」がはじめられ、社会教育部門による市⺠文化活動として様々な形を取りつつ継続されてきました。
コンサートは「共生・平和」をテーマに、社会教育部門と文化芸術部門との連携によって、人類の貴重な精神的遺産である芸術音楽「世界の古典名曲=クラシック」と、地域の自然と人を愛し郷土を歌う日本の唱歌を取り上げ、
地域の演奏家と市⺠主体の文化芸術コンサートとして発展してきました。
そこで、平和コンサート 30 年となった2018年、小学校教育部門との連携により、子どもたちにその趣旨を伝えるコンサートとして、「ほほえみコンサート」という名称で、廿日市市の小学校を訪問するコンサートをスタートしました。
1)趣旨・目的
「はつかいち平和コンサート」のコンセプトである「平和・共生」の精神、すなわち地域の人や自然を愛する心を養うとともに、域外(他国)の人とも音楽を通して共感できる体験をその目的とします。
【参考】
●教育基本法第二条5項:伝統と文化を尊重し、それらを育んで来た我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと。
●文化芸術基本法 第二条6項文化芸術に関する施策の推進に当たっては、地域の人々により主体的に文化芸術活動が行われるよう配慮するとともに、各地域の歴史,風土等を反映した特色ある文化芸術の発展が図られなければならない
●「ほほえみ」とは相手に敵意がないことを知らせる「ほほえみ」は、争いを避け人類が生き延びて来た重要な方法の一つといわれる。また、日本人は、悲しい時でも「忍耐し、前向きになるため〈ほほえみ〉を作る⺠族」、と明治期日本を訪れた欧米人は報告している。
2)プログラム構成 ※授業1時間(45分)
1.世界の名曲を聴こう!
2.日本の唱歌をみんなで歌おう!
3.自分たちの小学校の校歌を歌おう!
(各学校の音楽の先生と共演)
その他
紹介(楽曲・演奏者・楽器)、平和・共生・音楽の話、
詩の朗読、校歌の話などを織り交ぜて構成。